お遍路初心者必見必見!四国八十八ヶ所巡りの準備と楽しみ方

四国

こんにちは、もとーです

私は2021年9月から2024年11月の間、バイクで四国八十八ヶ所を周っていました

1度で一気に88ヶ所周っていたのではなく、区切りながらお寺を巡礼(区切り打ち)していました

ここでは、お遍路初心者の方達に巡礼の際の作法や楽しみ方をご紹介します

四国八十八ヶ所の歴史や由来

四国八十八ヶ所とは、四国地方にある88の霊場(寺院)を巡る巡礼のことです。通称「お遍路」とも呼ばれます 巡礼者は通常、最初の札所である霊山寺(徳島県)から始め、時計回りに四国を一周して最後の札所である大窪寺(香川県)で結願します

半時計周りに周る「逆打ち」はご利益は順打ちの2倍のご利益があるそうです

1. 由来と歴史

弘法大師(空海)との関係

四国八十八ヶ所は、平安時代初期の僧侶で真言宗の開祖である弘法大師(空海)に由来します。空海は四国の香川県善通寺の生まれで、若い頃に四国の山々や寺院を修行の場として巡りました。この巡礼の地が後に霊場として定められ、空海の教えを広める場となったそうです

空海「三教指帰」 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫 358 ビギナーズ日本の思想)
日本に真言密教をもたらした空海が、渡唐前の青年時代に著した名著。放蕩息子を改心させようと、儒者・道士・仏教者が説得するが、息子を納得させたのは仏教者だった。空海は、ここで人生の目的という視点から儒教・道教・仏教の3つの教えを比較。その特徴を...

2. 巡礼の目的ややり始めた理由

お遍路さんが四国を周る理由は様々で以下の4つ分けられます

  • 修行・悟りを求める
    自分の心を見つめ直し、悟りを目指す修行の一環
  • 供養・祈願
    家族や亡き人の供養、あるいは自身の願い事を祈るため
  • 自己探求
    宗教的な意識に限らず、人生の節目や自分探しを目的とした巡礼
  • 観光
    四国の自然や文化を楽しみながら巡礼する観光的な側面も広がっています

私がお遍路を始めったきっかけは、北海道テレビの「水曜どうでしょう」という番組を見たのがきっかけです笑

最初は何となく始めたお遍路ですが、やり始めてからお寺の参拝の仕方や般若心経も教本見ながらですができるようになりました

 

巡礼をする手段

巡礼する際の手段は以下の方法があります

1. 歩き遍路

最も伝統的な巡礼方法で、札所間をすべて徒歩で巡る方法です。歴史的にも「お遍路」といえば歩き遍路が基本です

所要時間

約40日~60日(全行程で約1200km)

メリット

  • 弘法大師と同じ体験ができ、達成感が大きい。
  • 地元の人々と交流しやすく「お接待」を受けられることも。
  • 心身を清める修行としての意味が強い。

デメリット

  • 長期間の時間と体力が必要
  • 重い荷物を背負わなければならない

歩き遍路は意外と外国人の方が多かった印象です

バックパックを背負って歩くお遍路さんはかっこいいなと思いました👍

 

 

2.バイク遍路

  • バイクで移動しながら札所を巡る方法 狭い道での小回りができるのでメリットです

所要時間

  • 約7日~14日

メリット

  • 道路事情に左右されにくく、山道も楽に移動可能
  • ガソリン代や駐車場代が車より安い

デメリット

  • 長時間運転による疲労がある
  • 雨天や強風など天候に影響を受けやすい
  • ガソリン代や高速料金がかかる

3.車遍路

  • 車を使って巡礼する方法で今ではこれが主流で、家族やグループで巡礼する人にも適しています

所要時間

約7日~14日

メリット

  • 移動が快適で天候に左右されにくい。
  • 荷物を車に積めるため身軽に巡礼できる。
  • 複数人で巡礼でき、コストを分担できる。

デメリット

  • ガソリン代や高速料金がかかる
  • 駐車料金が取られる
  • 狭い道での運転に四苦八苦する

4.ツアー遍路

旅行会社が提供するツアーバスで巡る方法 ガイド付きのプランが多いです

所要時間

1日~数週間(プランによる)

メリット

  • 計画を立てる必要がなく、効率的に巡礼できる
  • 専門のガイドから歴史や寺院の情報を聞ける
  • 高齢者や初心者にも安心

デメリット

  • 団体行動が基本で、自由度が低い
  • 費用が比較的高い

車やバイクでの巡礼がほとんどですが、四国八十八ヶ所巡礼は急な坂や険しい山道も多い道が多い札所のことを「遍路転がし」と呼ばれるお寺がいくつかあります🛣️

普段から車の運転をしない人はだいぶ苦労します💦

運転に自信がない人はツアーで周ることをオススメします🚌

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お遍路で必要な持ち物と服装

服装

お遍路と言えば、白衣と菅笠を見にまとい、金剛杖を持っているイメージが強いのではないかと思います

しかし、これらの服装は必ず着なければならないということはありません

せっかくお遍路に来ているのだから雰囲気だけでも味わいたいという人は着てもいいし、私服でお参りしてもOKです

持ち物

お参りの際に必要なものがいくつかあります 1番札所霊山寺や88番大窪寺で全て揃えることができます

  1. 納経帳(のうきょうちょう)
    • 各札所で納経をした印にもらう帳面 ここでは御朱印とは言わず納経と言います
      納経料は各札所500円です
  2. 数珠
    • お寺での参拝時に使用します 手持ちしやすい軽いものがおすすめ
      (落としたり、無くしたりしやすいのであまり高価なものは持って行かない方が良いです)
  3. 納札(おさめふだ)
    • 参拝した際に、札所に奉納する巡礼者の名刺みたいなもの また、お接待を受けた時にお礼として渡したりもします あらかじめ名前と住所を書いておくと便利(住所は細かく書かなくともOK)
  1. 線香・ロウソク
    • 札所でのお参りの際に必要 札所で売っていますが100均のものでも大丈夫です 小分けにして持参すると便利です
      あと、マッチやチャッカマンもあった方が良いです
  2. 経本
    • 般若心経などの経典が書かれた冊子 読経する際に使用します

 

札所での参拝作法

  1. 山門での一礼 
  2. 鐘をつく
  3. 手水舎で身を清める 
  4. 本堂へお参り 
  5. 大師堂へお参り
  6. 納経所にて印をいただく

大まかな参拝手順はこんな感じで、本堂と大師堂にお参りする際はろうそく1本と線香3本をたててからお賽銭を入れます

合掌するだけでも構わないのですが、せっかくお遍路をしているのだから「般若心経」を読経を推奨します

お参りもせずに納経だけもらいにくるお遍路さんもたまに見かけます🤨

お遍路に限らず、納経や神社の御朱印をスタンプラリー感覚でしている方が増えているのは如何なものかと思います

せめて、お参りを済ましてから納経するのが最低限のマナーだと思います📳

結願後のお礼参り

最後の札所の参拝を終えた後に、もう1度最初の札所へ「お礼参り」という習わしがあります

これは道中無事にお参りを済ましましたよとご報告とお礼を申し上げる参拝です

更にその後に和歌山県の高野山「奥の院」に参拝することを「満願」と言います

どちらも必ず参拝しなければならないと言うわけではありません

お遍路の見どころ

お遍路の見どころは札所巡りだけでなく、道中にも魅力がたくさんあります

1.四国の絶景巡り

四国4県を1周するように周るお遍路は札所めぐりだけでなく、自然に恵まれた絶景を見ながら周ることができるのが魅力でした

多くの札所の中で重要文化財などに指定されたている建物が多くありますが、道中の山道や海沿いの景色を楽しむことができるのはお遍路の魅力の一つです

2.地元グルメを堪能

四国のご当地グルメを楽しめるのも見逃せません 各県のご当地グルメを食べつつお遍路を周るのも楽しみの一環です

徳島といえば徳島ラーメン

室戸岬のキンメ丼

 

3.四国特有の文化「お接待」

お遍路を周る上で地元民からお接待してもらうことがあります

接待と言えば自分(所属する団体や会社)の利益のために相手をもてなすというのがイメージがあると思いますが、四国お遍路では何の見返りも期待せずに通りがかりのお遍路さんにもてなすことを言います

実際に私自身もお遍路中に地元の方からお菓子やお茶などの接待を受けました

最後に

私は約4年をかけてお遍路を結願をすることができました

学生や退職した方などは何日もかけてお遍路を周ることはできますが、仕事をしながら88ヶ所のお寺を参拝するのは時間もかかるし、行くだけでもとても大変です

それでも、何年かかっても良いので自分のペースで行ける時に参拝できるのがお遍路良いところだと思います

そんなお遍路さんも年々参拝者が減ってきており、地元民のご厚意でやっている「遍路宿」も閉業するところもあるそうです

私が始めた時は納経代は300円でしたが2024年から500円に値上がりもしておりました

長い歴史を持つお遍路を途絶えさせないためにも、もっと多くの人達にお遍路の魅力を伝ええらたらいいなと思いブログに書かせてもらいました✍️

お遍路さんの中には何周も結願されている猛者もいるのも、四国八十八ヶ所がいかに地元民だけではなく県外や外国人からも愛されている風習なんだなと思います

四国八十八ヶ所に挑戦してみたいなと思っているのであれば、軽い気持ちで始めてみては?

 

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